宇宙戦艦ヤマト 劇場版
昭和52年8月6日~10月28日 東急・東映系
映画「宇宙戦艦ヤマト」は基本的にテレビシリーズのダイジェストであるが、イスカンダルについてからの展開が少し違っている。またその違いにも2種類ある。
イスカンダルに着いてからのあらすじは以下の通り。
- テレビシリーズ
- ヤマトはスターシアの迎えを受ける。そこには古代守が生きていた。ヤマトの機関部員薮をはじめとする数名がイスカンダルに残ろうとするがろう城したダイヤモンド大陸とともに海に沈んでしまう。
- 古代守はヤマトで地球に帰ろうとするが結局愛するスターシアのいるイスカンダルに残る。
- コスモクリーナーDを受け取ったヤマトは地球に向けて発進する。太陽系まであと少しというところでデスラーが放射能ガスを送り込み白兵戦を仕掛けてくるが、放射能除去装置によって危機を脱する。しかしその影響で森雪が酸欠により倒れてしまう。
- いったんひいたデスラーはデスラー砲でヤマトを攻撃するが空間磁力メッキによって反射されてデスラー艦は爆発する。
- 地球を目の前にして沖田艦長は息をひきとるがかわりに森雪は息を吹き返す。そして地球は元の青さを取り戻した。
- 劇場版その1
- ヤマトがイスカンダルについた時スターシアはすでになくなっていて滅んでいた。
- ホログラフ映像のスターシアの案内によってヤマトは放射能除去装置コスモクリーナーDを受け取り地球に向かって発進する。
- 艦内のテストも無事終了しヤマトは地球に帰還、地球は元の青さを取り戻した。
- 劇場版その2
- ヤマトはスターシアの迎えを受ける。そこには古代守が生きていた。古代守はヤマトで地球に帰ろうとするが結局愛するスターシアのいるイスカンダルに残る。
- コスモクリーナーDを受け取ったヤマトは地球に向けて発進する。
- 艦内のテストも無事終了しヤマトは地球に帰還、地球は元の青さを取り戻した。
- 主な違い
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- 劇場版では薮たちの起こした騒動はなくなっている。
- 劇場版ではイスカンダルで古代守が登場しない。
- 両劇場版では最後にデスラーが攻撃してこないため、森雪も仮死状態になることもない。
- 参考
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- イスカンダルのシーンはLD-BOXにスペシャルコレクションとして収録されている。
- スターシア死亡編の部分はDVDに収録されている。
- 劇場版はビデオが普及する前に8ミリフィルムで発売されたがこれがスターシア死亡編だったと思う。
宇宙戦艦ヤマト完結編
35mm版 | 昭和58年3月19日公開 |
70mm版「完璧版」 | 昭和58年11月5日公開 |
35mm版と70mm版の主な違い
35mm版と70mm版の主な違い完結編の豪華本によると以下のとおり。
- 冒頭銀河系の交錯するシーンがわかりやすくなった。
- ディンギル星からウルクが脱出するシーンが追加された。
- 島大介と島次郎の兄弟がサッカーするシーンが追加された。
- エピローグでヤマト乗組員が海にむかって走るシーンで挿入歌「明日に架ける虹」が長くかかった。
- 逆に古代と雪の絡むシーンが短くなった。したがって挿入歌「ラブシュープリーム」も1コーラスだけになった。
- ウルクが発したニュートリノビームが35mm版ではピンク色に対して、
70mm版ではピンク+白系で光ってるイメージを強化してある。 - 3発のミサイルが放たれてアクエリアスから脱出の際、35mm版ではヤマト発進前に曲がかかったが、
70mm版では同じ曲がヤマト発進時の後部水柱を3発のミサイルが貫通してからなり始める。 - 最後でヤマトが自爆し、宇宙空間の水中に水没したあと水面がうつるシーンでは35mm版では
佐々木功の声入りの曲に対し、70mm版ではヤマトテーマ曲(インストルメンタル)のみで、
かかりはじめるタイミングも若干ちがう。
映像収録に関して
- LD-BOXに収録されているのは70mm版である。ただしラストのヤマト乗組員が海にむかって走るシーン以降は35mm版も収録されている。
- DVDには初公開時のラストの古代と雪のシーンも収録されている